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アメリカ海兵隊式リーダーシップ原則とは?~組織のリーダーシップ開発に活かせる14の特性と実践法~

迷彩服を着た兵士たちが行進。背景に「アメリカ海兵隊式リーダーシップ原則とは」との文字。活動的で力強い雰囲気。

業界や職種を超えるリーダーシップスキルとは


リーダーシップスキルは業界や職種を問わず求められるスキルですが、その中でも米海兵隊(Marine Corps)のリーダーシップは、高い規律・誠実さ、そして決断力が求められることで知られています。


アメリカ海兵隊のリーダーシップ原則を理解し、習得することは、企業のリーダーシップ開発トレーニングやビジネスブートキャンプにおいて、貴重な指針となります。


この記事では、米海兵隊リーダーシップの基本要素、実践方法、そして優れたリーダーを形作る14の特性について解説します。


※米海兵隊式リーダーシップの基本要素と原則には諸説あります。



アメリカ海兵隊式リーダーシップ原則とは


アメリカ海兵隊式リーダーシップ原則は、あらゆる状況下で部下を鼓舞し、動機づけ、導くことのできるリーダーを育成するために作られています。責任感と説明責任、チームの福祉を重視するだけでなく、その核心は模範を示すこと、高い基準を維持すること、信頼を築くことにあります。


代表的なアメリカ海兵隊式リーダーシップ原則は以下の通りです。


  • 自分を知り、自己改善を追求する 自らの強みと弱みを把握し、継続的に改善する。

  • 技術的・戦術的に熟達する 自信と尊敬を生む専門性を磨く。

  • 模範を示す 自分が期待する基準を自ら体現する。

  • 部下を理解し、その福祉に配慮する チームのニーズを理解し、忠誠心と士気を高める。

  • 部下に情報を伝える 透明性は信頼と団結を育む。

  • 任務の理解、監督、完了を徹底する 明確なコミュニケーションとフォローアップが不可欠。


こうした原則を日々の法人向けトレーニングやビジネスブートキャンプに取り入れることで、より強いチームと優れた成果を生み出せます。


例えば、チームの課題を理解し、オープンにコミュニケーションを取るマネージャーや管理職は、組織のエンゲージメントや生産性の向上を実感できるでしょう。


迷彩服を着た兵士たちが野外で会話している。真剣な表情で、背景には青空と山々が広がっている。


アメリカ海兵隊式リーダーシップ原則の実践方法


リーダーシップ原則は理解するだけでなく、具体的な行動に落とし込むことが重要です。実践的な推奨事項としては、次のような行動が挙げられます。


  1. 模範を示す 望む行動や仕事の姿勢を自ら示す。時間厳守や献身の姿勢はリーダー自ら体現する。

  2. 明確かつ頻繁に伝える 目標や変更点、期待をチームと共有し、混乱を防ぎ信頼を築く。

  3. チームを育成する トレーニングやメンタリングに時間を投資し、スキルと自信を高める。

  4. 決断を迅速に下す 情報収集、選択肢検討の上で自信を持って行動する。

  5. 責任を持つ 失敗時も率直に認め、学びに変える。

  6. 前向きな環境を作る 成果を認め、協力し合う雰囲気をつくる。


これらを組織のリーダーシップ開発を目的とした企業研修や、ビジネスブートキャンプのプログラムに組み込むことで、尊敬と高いパフォーマンスを両立する文化が醸成されます。


軍服を着た兵士たちが屋外で整列し、中央の兵士が指示を出している。青い空と簡素な建物が背景に見える。緊張感が漂う。

アメリカ海兵隊の14のリーダーシップ特性


アメリカ海兵隊では、効果的なリーダーが備えるべき14の特性が定められています。

これらはすべての階級で日々意識されており、リーダーの人格と行動の基盤となります。


  1. Justice(正義感)…公平で一貫している

  2. Judgment(判断力)…適切な決断を下す

  3. Dependability(信頼性)…信頼され、頼りになる

  4. Initiative(積極性)…指示を待たずに行動する

  5. Decisiveness(決断力)…素早く判断する

  6. Tact(対人能力)…人を尊重し円滑に対応する

  7. Integrity(誠実さ)…正直かつ道徳的である

  8. Enthusiasm(熱意)… 情熱と関心を示す

  9. Bearing(態度)…自信と落ち着きを保つ

  10. Unselfishness(無私無欲)…他人を優先する

  11. Courage(勇気)…恐怖や困難に立ち向かう

  12. Knowledge(知識)… 職務や環境を理解する

  13. Loyalty(忠誠心)… 組織や仲間に忠実である

  14. Endurance(忍耐力)…心身の持久力を維持する


例えば「Initiative(積極性)」はリーダーに主体的な行動を促し、「Tact(対人能力)」はチーム内の調和を保つのに役立ちます。


荒野で軍服を着た4人の兵士が会話中。リーダーらしき人物が真剣な表情で話す。背景は砂漠の景色。

法人向けトレーニングでの活用事例


現代のビジネス環境はDX(デジタルトランスフォーメーション)や市場変化が激しく、机上の理論だけでは対応できません。米海兵隊式リーダーシップは、特にグローバル展開や多文化チームを持つ企業向けの法人トレーニングで効果を発揮します。


  • 信頼とオープンなコミュニケーションによるチーム結束

  • 明確な判断基準による迅速な意思決定

  • 困難な状況でも揺るがないレジリエンスの構築


これらは企業の持続的成長に直結すると言えるでしょう。



NobleCampsのビジネスブートキャンプで学ぶリーダーシップ


  • ビジネスブートキャンプ詳細はこちら 10日間の集中プログラムとオンサイトでのハンズオン研修により、知識だけでなく「行動できるリーダー」を育成する、実践的なビジネスブートキャンプの企画・提供を行っています。

  • 組織コンサルティング詳細はこちら 組組織の人材・カルチャー・戦略を統合し、課題に即したカスタムソリューションを提供しています。


リーダーシップは一朝一夕で身につくものではありません。しかし、正しい原則と継続的な実践の場があれば、その成長は大きく加速します。


さらに、NobleCampsは米国国防総省認定の訓練機関としてCAGEコードを保有し、米海軍、米海兵隊、米国防総省教育活動局(DoDEA)との複数年にわたる実績があります。


黒背景に「America's Navy」「dodea」「MARINES」の白いロゴとテキストが並んでいる。シンプルで力強い印象。

直近では、日本国内の米軍基地関係者に向けたMicrosoft Power BI集中トレーニングを提供しました。本研修は、基務データ分析やレポート作成を効率化し、意思決定のスピードと精度を高めることを目的に設計実務データを使用した演習を通じて、データモデルの構築やPowerBIの基本的な使い方から応用までを短期間で習得しました。


現在は、日本および韓国の各基地において、技術研修およびリーダーシップ研修の提供を委託されています。


貴社のリーダーシップ開発や人材育成のニーズに合わせた、カスタマイズ型の法人向けトレーニング、ビジネスブートキャンプの導入をご検討の際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。



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